Agile Leadership Summit 19 その1 (memo)
Agile Leadership Summit 19
運営委員として参加しました。
基調講演
瀬谷さんの紛争予防のお話し。
凄く良かった。
既存の組織や文化をどのように変えるか。
この点で規模や危機感の差はあるものの、既存組織のアジャイルリーダーが行う組織変革の参考になる事が多々ある。
紛争地において和解が万人に受け入れられる訳ではない。
一年後の幸せよりも明日生きられるかに関心があるひとに、中長期的な話をしても聞き入れてもらえない。
なので、まずは目先の課題を解決する。
和解を持ちかけても、家族を殺された人は受け入れない。
なので、初めは和解という言葉を使わない。
例えば、殴り合ったり殺しあったりするよりはマシなのでこうしよう、という提案をする。
農耕や加工など、技術を用いた支援を行い約束を守るという信頼を構築する。
小競り合いが起こった際に瀬谷さん達の教育を受けた現地の若者が仲裁を行う。
そうする事で、争いよりも話し合いの方が自分たちにメリットがある事がわかる。そうなると、自発的にやろうと言う活動になる。
飴と鞭を使い分ける
アフガニスタンでは司令官にVISAの発行や外国での医療享受を支援した。
一方で、期限を決めて部隊を解除する事を課した。
そして、司令官には自治体や政党を組織し、立候補する事を勧めた。
また、女性平等を訴え、大臣など権力のある方を呼んで女性平等を訴えてもらう。
これを繰り返すと、長老も女性平等な発言を行うようになる。
そうすると、地域が注目されたり民衆からの指示が上がり、長老のメリットが上がる。そうなると、長老たちが自律的に女性平等になる。
いかにして自律させるか。
現地の人に紛争解決の方法や予防、対処を教え、ソーシャルワーカーも育成する。
支援者がやる事と現地の人が出来る事を見極め、出来るだけ現地の人が自律的にできるようにする。
その為の人材育成をする。
テロの予防
若者がテロに参画するまでには段階がある。
心に隙間ができた時にテロリストの動画や宣伝を見る。
1年ほどかけて過激化する
両親や先生は異変に気付いている。
しかし、見過ごされている。
そこで、そう言った兆候を見過ごさないように支援者に問題をシェアし、予防につなげる。